小石川「印刷博物館」

小石川にあるトッパン小石川ビル・印刷博物館に行ってきました。

目的は、初めての「本づくり協会」セミナーに参加すること。

本づくり協会とは、長野県にある製本会社の美篶堂さんを中心に活動されている任意団体です。
活版印刷や手製本など、失われつつある伝統的な本づくりの技術と文化を次の世代に受け継いでいくために、本づくり学校をはじめとした、さまざまな活動を行っています。
美篶堂の上島さんが「月単位で、伝統や文化が失われている」日本の本づくりの現状に危機感を感じているというとてもお話には驚きました。

セミナーと併せて、活版印刷のワークショップにも参加しました。

作業台には、金属活字やインテルと呼ばれる板など。

活字は鉛が80%で、柔らかく傷つきやすく、取り扱いには細心の注意を。

私たちの台では「Practice makes Perfect」を印刷することになりました。

活字を型の中にはめ込み、空いたスペースには突起のない金属板を詰めます。
活版印刷で大切なことのひとつに、文字のスペースをどう作るか、ということがあるそうです。

そしてイギリス製「アダナ印刷機」で、印刷します。
黒い円盤にインクが付いており、レバーを上げ下げすることで、プレスして印刷していきます。

完成品はこちら↓

だだーん!

かっこいい。
Practiceの「e」字は右端が欠けてしまっているのが見えますか?
一方、Perfectは完璧に印刷することができたので、図らずとも含みのある仕上がりになりました。
何事も練習を経て、完全な状態へなるということですね。
二人一組で和気あいあいと、楽しくて貴重な体験ができていい思い出とお土産をいただきました。
活版印刷の奥深さも少しだけ垣間見ることができたような気がします。

今回のセミナーとワークショップに参加して感じたことは、
表現したいものを「イメージする」、
手に取るために「形を作る」、
そして作ったものから「感じ取る」というものづくりのプロセスが大切だということでした。
日々の暮らしの中でも同じようにイメージしたり、形を作ったり、感じ取ることができたらいいなと思います。
とてもいい経験になりました。

本づくり協会のみなさま、ありがとうございました。

本づくり協会
http://www.honzukuri.org/

美篶堂
http://misuzudo.shop13.makeshop.jp/

印刷博物館
http://www.printing-museum.org/

嘉瑞工房

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